Profile

東京藝術大学附属高等学校、同大学ピアノ科を卒業。パリ国立高等音楽院ピアノ科、フォルテピアノ科卒。ベルギー政府給費留学生として、ブリュッセル王立音楽院ピアノ科マスターコースを修了。
現代音楽から古楽器のフォルテピアノまでの幅広いレパートリーをもとに、リサイタルシリーズ「Parfum du Futur」や室内楽シリーズ「l’Espace」をはじめ、多彩な演奏活動を展開し、2010年 第28回中島健蔵音楽賞受賞。
2020年日本の歌による全曲委嘱新作によるCD「和の歌(WANOKA)」をカメラータ・トウキョウより発表。リリース済みのCD「一柳慧ピアノ作品集」、「France Now」、「Japan Now」を含めて4枚のCDははいずれもレコード芸術特選盤に選ばれるなど、高い評価を受けている。2013年リリースの「France Now」2014年度 第52回レコード・アカデミー賞(現代曲部門)および「クラシック不滅の名盤 1000」(2018年レコード芸術編)に選ばれた。2017年には一柳慧「ピアノ協奏曲第4番Jazz」の2台ピアノ版をピアノソロ用に編曲した「ジャズ・ファンタジー」、2021年CD「和の歌」全曲を収めた楽譜がそれぞれショット・ミュージックより出版されている。
小林仁、播本枝未子、故G.ムニエ、故C.エルフェ他の各氏に師事。
洗足学園音楽大学、桐朋学園大学音楽学部、東京藝術大学音楽学部、東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校非常勤講師。ピティナ汐留イタリア街ステーション代表。秋田市観光クチコミ大使。

詳細

秋田市に生まれる。5歳でNHK総合テレビ「音楽の広場」に出演し、三枝成彰作曲「むぎばたけ協奏曲」を尾高忠明指揮、東京フィルハーモニー交響楽団と共演する。
国立音楽大学附属小学校、中学校を経て、東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校、東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を卒業。パリ国立高等音楽院ピアノ科を一等賞で卒業し、上級ディプロム(DFS)を取得。ベルギー政府給費留学生として、ブリュッセル王立音楽院ピアノ科マスターコースに学び、満場一致の一等賞ならびに栄誉賞にて修了。またフォルテピアノをパリ国立高等音楽院に学び、満場一致の一等賞で卒業。古楽の上級ディプロムも取得する。

2010年、第28回中島健蔵音楽賞 受賞。
2015年、第52回レコード・アカデミー賞(現代曲部門) 受賞。
2018年、2014年にリリースしたCD「France Now」が『レコ-ド芸術』編「クラシック不滅の名盤1000」現代曲部門に選出されました。

2005年からリサイタルシリーズ「Parfum du Futur」をスタート。

 

 

 

2005年 vol.1「フランス近現代」
vol.2「フォルテピアノ」
2006年 vol.3「柴田南雄・武満徹とその周辺」
2007年 vol.4「ピアノ音楽の夜明けとその展開」
2008年 vol.5 「In memoriam Olivier Messiaen vol.1」
2009年 vol.6 「In memoriam Olivier Messiaen vol.2」
vol.7「今日の音楽~フランスと日本」
2010年 vol.8「メシアンとその影響」
2011年 vol.9「ピアノの詩人たち・今昔(いまむかし)」
vol.10「一柳慧のピアノ音楽 第一章」
2012年 vol.11「一柳慧のピアノ音楽 第二章」
2013年 vol.12「フランス」
2014年 vol.13「ふたつの響き」
2015年 vol.14「フォルテピアノの時代とその曙」
vol.15「フィンランドの風景」
2016年 vol.16「ふたつの響きvol.2」
2017年 vol.17「JAPAN NOW」
2018年 vol.18「女流の今昔物語」
2019年 vol.19「エラールの旅 第1回 エラ-ルの見たもの」
2020年 vol.20「Beethoven 250 Anniversary」
2021年 vol.21「新たな出会い エラールの旅 第2回・和の歌」
2022年 vol.22「ふたつの響き vol.3」
2023年 vol.23「エラールの旅 第3回 エラールという楽器」
2024年 vol.24「ふたつの響き vol.4」

と開催し、「現代音楽における若手ピアニストとして最も将来を嘱望される演奏家の一人」(音楽の友2009年12月号)と評され、同誌の「コンサート・ベストテン2006,2009,2010,2011,2014」および「旬の日本人演奏家たち」(2013年5月号)に選出されている。2016年には室内楽シリーズ「l’Espace」を始動させ、vol.1大萩康司氏 vol.2礒絵里子氏と共演。

また、カメラータ・トウキョウよりリリースしたCDは、以下の評価を受けている。
*2012年「一柳慧ピアノ作品集」(レコード芸術特選盤、朝日新聞推薦盤、Stereo誌「本誌執筆陣が選んだ2012年のベスト5ディスク」音楽の友誌「今月の注目盤」)、
*2014年「France Now」(レコード芸術特選盤、読売新聞特選盤、朝日新聞推薦盤、音楽の友誌「今月の注目盤」)
*2017年「Japan Now」(レコード芸術特選盤)
*2020年「和の歌」(レコード芸術特選盤)

演奏活動と同時に、洗足学園音楽大学、桐朋学園大学音楽学部、東京藝術大学音楽学部、東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校非常勤講師として後進の指導にあたり、各地のコンクールの審査も務めている。また2009-2012年は神奈川芸術文化財団外部評価委員を務めた。秋田市観光クチコミ大使、ピティナ汐留イタリア街ステーション代表。

小林仁、播本枝未子、御木本澄子、故G.ムニエ、A.プラネス、H.カルティエ=ブレッソン、故C.エルフェ、P.コーエン他の各氏に師事。
日本演奏連盟、日本アルバン・ベルク協会、日本・フィンランド新音楽協会、日仏現代音楽協会会員。全日本ピアノ指導者協会、日本ソルフェージュ研究協議会正会員。

これまで日本演奏連盟50周年記念演奏会、北とぴあ国際音楽祭2013、第29回国民文化祭、カウニアイネン音楽祭2014 (フィンランド)、第19回ショパンフェスティヴァル(フランス・ショパン協会主催)、ラトビア日本文化週間をはじめ、東京、パリを中心にロシア、フィンランド、スペイン、アメリカ、台湾で演奏を重ね、サン・メリー教会などでの定期的なピアノリサイタルとともに、フォルテピアノ奏者としてヴァンセンヌの森“緑のクラシック”フェスティヴァルなどに出演。室内楽奏者としても、サル・コルトー、パリ大学、パリ国際芸術家都市、パリ国際芸術家村をはじめ数多くの演奏会に出演し、P.Y.アルトー氏らと共演する。
また、パリ・エコール・ノルマル音楽院、サン・モール国立地方音楽院、パリ市立12区音楽院のクラスピアニストも務めた。
1998年、第10回大曲新人音楽祭グランプリ、2000年、第4回オルレアン20世紀ピアノ国際コンク-ルSPEDIDAM賞受賞。

Aska Iino was born in Akita ,Japan. She studied piano and fortepiano (fp) at the Conservatoire National Supérieur de Musique de Paris (le 1er prix of piano, Mention Très Bien à l’Unanimité of piano-forte) as well as piano at the Tokyo University of Fine Arts and Music. In addition, she attended the Conservatoire Royal de Bruxelles on a scholarship of “la Communauté française Wallonie-Bruxelles “ (le 1er Prix à l’ Unanimité avec Distinction). At the age of five, she performed with the Tokyo Philharmonic Orchestra (Cond.Tadaaki Odaka).

Drawing on her wide repertoire ranging from contemporary music to the early 18th Century music of fortepiano, Aska Iino performs regularly in front of world wide audiences. Her concerts have been held in Japan, Finland, France, Spain, U.S.A., Russia, Taiwan, etc… Since 2005, she has continued an annual recital series titled “ Parfum du Futur” featuring contemporary music along with historical fortepiano music which uniquely combines rich and robust sounds with soft and delicate tones. From 2016, she had begun new chamber music series titled “I’Espace”, and already 2 times performed. She is highly acclaimed as one of the most promising pianist of modern music.

Her first album “Piano Works by Toshi Ichiyanagi’”(released in 2012) , second album “France Now”(2014) and third album “JAPAN NOW” were highly acclaimed and selected as the best album by ‘Record Geijutsu’, a Japanese mazagine specialized in classical music and records.

In 2010, she received the 28th Nakajima Kenzo Music Award, a prize awarded for extraordinary contributions to contemporary music in Japan. And in 2015, her second album “France Now” received the 52nd Record Academy Award in Japan (contemporary music section).

She also has won several other competitions, including the notable Grand Prix at the 10th Omagari Music Festival for Young Musicians Competiton, Japan, and the SPEDIDAM Prize at the 4th Concours International Piano XXe Siècle d’ Orléans, France.

Ms. Iino has studied with Prof. Germaine Mounier, Prof. Claude Helffer, Prof. Alain Planès, Prof. Hortense Cartier-Bresson, Prof. Dominique Cornil, Prof. Mieko Harimoto, Prof. Hitoshi Kobayasi, Prof. Patrick Cohen, all of whom are accomplished musicians and scholars respectively.
Currently she is a lecturer at Senzoku Gakuen College of Music in Japan, Toho Gakuen Scool of Music and The Music High School Attached to The Faculty of Music, Tokyo University of the Arts in Japan.
Akita Tourism Promotion Ambassador.